当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
当帰芍薬散は産婦人科3大処方の1つであり、大変良く使われる漢方薬です。
体力がなくて、すぐに横になってしまう、色白の華奢なご婦人のイメージですね。
血(けつ)を補い、水(すい)の巡りをよくするため、貧血、めまいを中心に、女性のホルモンバランスを調節したり、冷え、生理不順、不妊症などに使われます。
当帰芍薬散は健康保険が使えるの?
当帰芍薬散はDrの処方する漢方薬にもありますので、健康保険を適用することができます。
もちろんその方の症状をみてDrが必要と判断したときにのみですが、3割負担になるのでお財布には優しいですよね。
ただ市販の当帰芍薬散は処方薬にはない、剤型や製法が工夫されているのがたくさん出ていますので、ドラッグストアで買うこともおすすめです。
当帰芍薬散、市販ならどのメーカー?
私のおすすめはクラシエ当帰芍薬散錠。
288錠のものは、希望小売価格:4,400円(税込)です。
成人1日の服用量12錠(1錠400mg)中
- トウキ末・・・409mg
- センキュウ末・・・409mg
- シャクヤク末・・・546mg
- ブクリョウ末・・・546mg
- ソウジュツ末・・・546mg
- タクシャ末・・・546mg
当帰芍薬散は「散」とついているのですが、これは粉を意味します。
例えば葛根湯は「湯」なので、煎じ薬として飲むことを意味していますが、こちらは「粉」。
ちょっと剤型が違うんですよね。
しかし基本的に粉で出回っている漢方薬はエキス顆粒となっており、湯であろうが散であろうがすべて煎じてインスタントコーヒーようにして粉に成形します。
クラシエの当帰芍薬散は昔ながらの製法にこだわっていて、生薬末を混合してその末を錠剤に成形しています。
「煎じる」という工程をすると基本的には水に溶ける成分だけになりますが、生薬原末を使っているので本来の成分がまるごと残っているという形です。
なので当帰芍薬散の本来の効果をしっかり得たいのであれば、こちらの末を使っている当帰芍薬散をお勧めします。