こんにちは、漢方薬剤師の原明奈です。
肌荒れが気になる方、またこれからの季節紫外線が気になる方へ。
私も愛用している薬草茶をご紹介いたします。
目次
柿の葉
ビタミンCが豊富な柿の葉茶
みなさんは柿の葉のお茶、飲まれたことありますか。
柿は果物としてとても美味しいのですが、じつは柿は葉もヘタも根も、おまけに渋(しぶ)まで役に立つんです。
本日とりあげます葉はとくに美容におすすめです。
柿の葉にはビタミンCがたっぷり含まれます。
柿の葉のビタミンCは熱を加えても壊れにくく、お茶として飲むのに最適です。
紫外線対策にはビタミンCが必須!
シミの元、メラニンの生成を抑える
柿の葉にはビタミンCが多いため、肌を美しく保ちたい方にぴったりです。
紫外線を浴びると表皮の一番深いところでメラニンが生成されます。
メラニンが蓄積されていくとシミになります。
ビタミンCには、このメラニンが過剰に作られてしまうのを防ぎ、シミをできにくくします。
コラーゲンをつくるために必要
ビタミンCはコラーゲンをつくるためにも必要なビタミンです。
食べ物からとったコラーゲンは消化分解されたあと、身体の中で再合成されますが、この時に必要なのがビタミンC。
不足すると上手くコラーゲンが作れません。
ビタミンCは身体の中にためておくことが出来ず、摂取してから1~2時間後に血中濃度がピークになり、時間とともに下がってしまいます。
こまめにビタミンCがはいったものをとる必要がありますね。
お茶のように毎日とるのがおすすめです。
血圧やコレステロール対策に
柿の葉にはタンニン、クエルセチン、カリウム等も含まれます。
タンニンはポリフェノールの一種。柿の渋み成分でもあります。
緑茶の渋みもタンニンですね。
タンニンには、コレステロールを減少させ血液をきれいにするはたらきがありますので、コレステロールや血圧が気になる方にもおすすめです。
体臭・口臭対策にも
柿の葉は飲むことで、臭い対策にもなります。
病院でも臭い対策に患者さんに柿の葉茶を飲ませているところがあるようです。
柿の葉茶で気を付けること
柿の葉にはタンニンが多く含まれます。
タンニンには毛細血管の透過性を高める働きがあり、カリウムの利尿作用との相乗効果で血圧を安定させるなど、その働きはとても大切です。
他にもタンニンには便を固くする作用があり下痢止め効果の期待もできます。
しかしこの作用が行き過ぎると便秘になる可能性があります。
日ごろから便秘になりやすい方は少し控えめになさってください。
柿の葉茶の味と飲み方
柿の葉茶は「柿」の味は残念ながらしませんが、コクがあり、えぐみや苦味がないためとても飲みやすいと思います。
毎日飽きずに飲める味です。
飲み方としては、柿の葉10gを水400ccに入れて、弱火で火にかけます。
沸騰してから10分間ほど弱火でコトコト煎じて出来上がりです。
高温で長期間煎じるほどタンニンが出ますので、タンニンの量を減らしたいときは煎じるのではなく、熱湯をいれて10分ほど蒸らしてお召し上がりください。
(⇑ こちらは私が実際に買ってみた柿の葉茶。ティーパックになっているのでお手軽で重宝しています。)
柿の葉茶は身近な飲み物にも
柿の葉は飲んだことないと思われている方、こちらのお茶は飲んだことあるのではないでしょうか?
爽健美茶(そうけんびちゃ)です。
爽健美茶には25種類の植物素材からできています。
はとむぎを中心としたブレンド茶。
とても飲みやすいですよね。
コンビニで何か飲むならこういうものを選んでみてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
「これからの紫外線対策におすすめのお茶」をご紹介しました。
便秘の方は少し悪化させてしまうかもしれないので、便秘で肌荒れの方にはどくだみ茶をおすすめいたします。
こちらの記事を参考にしてください。
それではみなさん、和漢の力も上手に取り入れて、内側からしっかり紫外線対策していきましょう。