みなさんこんにちは。
漢方薬剤師の原明奈です。
日本の伝統的な女性のお薬、實母散(じつぼさん)をとりあげます。
この實母散、調べていくとメーカーによって中身の構成に結構違いがありました。
そしてあるメーカーさんのものは橋本七度煎に中身がとっても似ています。
橋本七度煎は愛知県の会社が作っていましたが、残念ながら販売中止になってしまった風邪薬。
私のブログでも一番アクセス数が多く、この薬がなくなって困っている方が多くみえるようです。
富山、廣貫堂の實母散(じつぼさん)
廣貫堂さんは富山の薬売りとして出発した有名な薬屋さんです。
こちらの實母散の中身は下記の16種。
トウキ、センキュウ、ブクリョウ、シャクヤク、カンゾウ、 コウブシ、ケイヒ、ボタンピ、カノコソウ、モッコウ、チョウジ、 オウレン、ソウジュツ、サンナ、ダイウイキョウ、ビンロウジ
このうち、太字のものは橋本七度煎にも入っているものです。
それ以外の生薬も風邪薬に入る生薬が入っております。
実際に効能効果には「ひきかぜ」とあり、風邪薬でも使えることが分かります。
(⇑楽天にリンクしています。アマゾンでの販売はないようです。)
廣貫堂の實母散の飲み方
中身は下記のような感じでパックの中に生薬が入っています。
こちらもキタニの實母散と同じように(キタニは4回服用です)、1回と2回目は振り出し3回目は煎じて服用します。
橋本七度煎の飲み方にも似ていますし、風邪薬として使ってみるのも良いと思いますよ。
いかがでしたでしょうか。
「富山・廣貫堂の婦人薬、實母散(じつぼさん)は風邪にも?橋本七度煎に似ています」をお送りしました。
橋本七度煎がなくて寂しい思いをされている方、ぜひこちらをお使いくださいね。
それではみなさま、今日もたのしい一日にしましょう!
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