和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。
本日は春の花粉症シーズンにむけて取り入れたい漢方薬のご紹介です。
毎年花粉症にお悩みの方、今から身体を整えて春は快適に過ごしましょう!
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
こんな症状の方に
アトピー性皮膚炎、慢性鼻炎、花粉症、蓄膿症、慢性扁桃炎、にきび
この漢方薬の構成
- 黄連・黄柏・黄芩・山梔子(黄連解毒湯):炎症をとり熱をさます
- 当帰・芍薬・川芎・地黄(四物湯):血行を促進しお肌に潤いと栄養を与える
- 柴胡・荊芥・連翹・防風・白シ・薄荷・枳殻:外部刺激を軽減させる
- 石膏:熱をさます、体液の産生を促進する
- 桔梗:膿を出す、炎症をとる
- 甘草:炎症をとる、他生薬のバランスを整える
クチナシの花、この蕾は生薬では山梔子になります。
この漢方薬のはたらき
外からの刺激により炎症反応をおこしやすい、粘膜や皮膚が敏感な方に使う漢方薬です。
たとえばアトピー性皮膚炎や慢性的な鼻炎、花粉症が挙げられます。
体に起こっている炎症を鎮めて発散させるはたらきがあり、アレルギー体質を改善していく漢方薬です。
じっくりと体質改善をするため17種類もの生薬が少しずつ配合されており、比較的長期(2~3か月)で飲みます。
(⇑商品にリンクしています。)
いかがでしたでしょうか。
「花粉症体質、アレルギー体質を改善したい方へ」をお送りしました。
この漢方薬は沢山の種類の生薬を使うので作るのが大変なのですが…体質改善には本当に良いので頑張って調剤していますよ。
それではみなさま、明日も一日たのしく過ごしましょう!
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