こんにちは。
漢方薬剤師の原明奈です。
2020年は例年より花粉の飛散は少ないですが、それでもお困りの方が多いですね。
実は私も本日は目の痒み、喉のむずがゆさ、鼻水がひどくなっております。
薬箱を探したら出てきましたこちらの漢方薬。
今の症状に良いのではと感じ、飲んでみたら数分でスーッと楽になりましたのでみなさまにも共有いたします。
市販のパッケージには「のどの痛み、はれに」
と書かれているので花粉症ではないのでは??
と感じる方が多いのですが
この時期、花粉による目のかゆみ・喉の痛み・鼻づまりがひどい方にぴったりですよ。
駆風解毒湯(くふうげどくとう)
こんな症状の方に
のどの痛み、扁桃周囲炎
花粉症で喉がむずがゆく、目の痒みや鼻水が出る方にも。
この漢方薬の構成
目、鼻、のどの症状に効くような構成。
とくに顔周りの「むずがゆさ」をすっきりさせる生薬が沢山はいっております。
小青竜湯のように麻黄が入っていないのでおなかが弱い方も使いやすいですよ。
構成生薬のひとつ、牛蒡子(ごぼうし)はゴボウの種のこと。
解毒のはたらきがあり、喉のいたみや肌の炎症を落ち着かせます。
ゴボウの花。こんなに鮮やかな紫色をしています。
- 連翹:上半身の熱を冷ます、膿を出す
- 牛蒡子・羌活・防風:軽く発汗させる、炎症をとる
- 桔梗:痰を鎮めて咳を止める、他生薬の働きをのどへ届ける
- 甘草:のどの痛みを和らげる、他生薬のバランスを整える
- 石膏:熱をさます、体液の産生を促す
この漢方薬のはたらき
風邪があるなしにかかわらず、のどを痛めてしまい腫れがひどいときにつかう漢方薬です。
また花粉症の目や喉、鼻の症状があり、顔のあたりがむずがゆく熱がこもっていそうな時に。
喉の症状が特に強い場合にはトローチ錠になったものも販売されています。
口に含んでうがいをする要領でゆっくり飲むのがおすすめです。
まず口の中の粘膜に直接作用し、そのあと腸から吸収されてからも作用しますので高い効果が得られます。
いかがでしたでしょうか。
みなさまの花粉症対策の参考になりましたら幸いです。
花粉シーズンは漢方薬や植物力を上手にかりてくださいね!
⇑ラインにて漢方の記事更新をお知らせしています。登録してくださるとうれしいです。