和漢美容の専門家、漢方薬剤師のAKINAです。
咳がつらい時どうなさっていますか。
病院やクリニックに行くのも時間がないし…。
そんなとき、お近くのドラッグストアや、amazonや楽天でも購入いただけるものを紹介いたします。
目次
五虎湯(ごことう)
五虎湯はこんな咳に
五虎湯は咳が出始めてから1日~3日の初期のころに飲むと効果的です。
強い咳で、のどから気管支が熱をもっているようなとき。
顔を赤くしてせきこむような症状のときにおススメです。
五虎湯は何が入っているの?
漢方名に五とあるように、5つの生薬からなっています。
- 麻黄(まおう)
- 杏仁(きょうにん)
- 甘草(かんぞう)
- 石膏(せっこう)
- 桑白皮(そうはくひ)
の5つになります。
麻黄はこの漢方の核となるもので、痰を出し、気管支をひろげ呼吸を楽にします。葛根湯など風邪薬には欠かせない生薬です。
杏仁はアンズの種。杏仁豆腐の杏仁ですね!咳を止めてくれる働きがあります。
甘草は「甘い草」と書く通り、とても甘い薬草。のどの痛みを和らげ炎症をおさえる働きがあります。
石膏はみなさんご存知ですか?鉱物ですが持った時にひんやりする感じはありますね。身体のなかでもそのはたらきを期待して使います。身体のこもってしまった熱をさまし潤す働きがあります。
桑白皮はクワの根っこの皮。咳や喘息をしずめるはたらきがあります。
この5つの生薬で、せきや気管支喘息に効果を発揮します。
五虎湯を買うならどれが良い?
クラシエさんの満量処方シリーズがおすすめです。
このシリーズは風邪薬がラインナップされています。
ドラッグストアの漢方薬は病院で処方されるものと違って、成分が少なめになっています。
満量処方と書いてあるものは、医療用と同じ量の成分が入っています。
風邪などの急性期、早く治したい場合は満量処方を選びましょう。
竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)
竹茹温胆湯はこんな咳に
「竹」からはじまる漢方名ですが、その名のとおり「竹の皮」が入っていている漢方薬。
風邪になり熱などのひどい症状はおさまっても咳だけ残るときはありませんか?
具体的には風邪をひいてから3日目以降になります。
とくに夜になると咳が出てきてしまい眠れない。
ストレスが重なっていて咳が出てしまう。
そんなときに飲んでみてください。
私はこの漢方薬が大好きです。
大学生のころ、夜の咳が1か月以上とまらず上手く眠れなかったときがあります。
そのときに病院の咳止め、気管支喘息のパッチではとまらず、他の漢方薬も効かなかったとき、こちらの漢方薬をのんだら落ち着きました。
私にとってのお守りのような漢方薬ですね。常備しています。
竹茹温胆湯を買うならどれが良い?
竹茹温胆湯がドラッグストアに登場したのは2011年のこと。
比較的最近です。
それまでは医療用しかなかったのですが、クラシエさんが発売してくれました。
佐藤製薬さんも発売していますが、成分の量をみるとクラシエさんがおすすめです。
ただメーカーによって製法が違いますので、あくまでもエキス量は目安として見て頂ければと思います。
- クラシエ:エキス量4950mg/1日3包
- 佐藤製薬(ストナ漢方かぜフルー):2400mg/1日2包(販売中止?)
▼クラシエさん
いかがでしたでしょうか。
「咳がつらい!ドラッグストアやamazonで買える咳止め漢方薬」をご紹介しました。
どちらも咳に使いますが、五虎湯は咳の出始めのとき、竹茹温胆湯は咳が何日たっても治らないときにオススメです。
ぜひ漢方薬を取り入れて頂き、さくっと咳を治していきましょう!