みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
本日は前回に引き続き、耳鳴りについて取り上げていきます。
昨日は「耳鳴り」になる方の代表例3つとして①~③を挙げました。
①まじめで仕事に実直、強い精神的ストレスを抱えている。
②食生活がどう考えても不規則。お酒をよく飲み、コンビニ弁当で済ましちゃう。
③仕事が猛烈に忙しく疲労感が強い、もしくは年齢を重ね身体に衰えを感じるようになった。
今回は②についての解説と使う漢方薬のご紹介です。
②食生活がどう考えても不規則。お酒をよく飲み、コンビニ弁当で済ましちゃう
お酒をよく飲む方、また日ごろからむくみがちな方は、身体の水はけが悪くなっていると考えます。
この考え方は前にも、忘年会とお酒のブログにもかきましたのでぜひご覧ください。
身体の水はけが悪いと、その水が耳の働きにも影響してきます。
そして耳鳴りになったり、めまいが症状として現れてしまいます。
どんなお薬が適しているの?
身体の水はけが悪くなっている原因が暴飲暴食の場合、体内には余計な「水」と「熱」が存在しています。
この場合には以前もご紹介しました、
ジェーピーエスの五苓黄解内服液(ごれいおうげないふくえき)。
もしくは竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)がおすすめです。
(⇑錠剤タイプ。)
暴飲暴食はしてない、むしろ胃腸が弱くそんなに食べれない…のに、むくみがある、めまいや頭痛があるような方の耳鳴りには半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)がおすすめです。
食生活のアドバイスですが、お酒を控えるのはもちろんのこと、このタイプの方は甘いものにも気を付けてください。
甘いものは水をためる性質があります。
食べれば食べるほど、むくむ体質になってしまいますよ。
いかがでしたでしょうか。
「耳鳴りがひどいあなたへ。(中編)」をお送りしました。
今日は身体に水分がたまりがちな方の耳鳴りをご紹介しました。
日本人は元々むくみやすい体質なのでけっこういらっしゃると思います。
もしご自身がこちらに当てはまると感じたら、ぜひ試してみてください。
それではみなさま、明日もご自身を大切に、1日を過ごしましょう。