みなさんこんばんは。
和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。
最近は飲み物を美しいティーカップで頂くようにしています。
ティーカップを大切にすることで、その周りの景色も美しくしていこうと思えますね。
みなさんもとっておきのティーカップ、お客様が来る日だけではなく日常にも使ってあげてください♪
さて本日は日本で昔から飲まれているハーブティー「カキドオシ」のご紹介です。
ハーブティーというと西洋のものというイメージが強いのですが、日本でも身近な薬草(ハーブ)をとりいれて心や身体を整える文化が息づいています。
あまり知名度がないこの薬草ですが、飲みやすい上にみなさんの気になるお悩みを解決してくれる味方になります。
毎日のお茶として取り入れて頂き、からだの中から美しくなっていきましょう♡
目次
カキドオシ(連銭草)
こんなときに
血糖値が気になる、ダイエット、結石予防、子供の疳の虫に
カキドオシ(連銭草)とは
カキドオシ(連銭草)は日本、中国、シベリア東部に分布する多年草です。
日本では全国各地でみかけることができます。
道端にも生えていて、垣根を通り抜けるほどに良く伸びるので「垣根通し」から「カキドオシ」となりました。
葉っぱはとても可愛く、丸くて葉の縁がフリルのようになっています。
この葉が昔の銭の形のようで、茎に連なってついているようにみえるため「連銭草(れんせんそう)」とも呼ばれています。
開花は四月~五月ごろで、唇のような形をした小さな薄紫色の花を咲かせます。
可愛いですね。
カキドオシは「ミントに近い、清涼感のある味」
カキドオシはシソ科の植物になります。
シソ科というと何を思い浮かべますか?
シソをはじめ、バジル、ミント、ローズマリー、ラベンダー、タイム、レモンバームなどはシソ科に含まれます。
シソ科は香りの強い植物が多いのですね。
カキドオシには成分としてメントン、リモネン、メントールなどミントに近い精油が含まれているため、少しミント(ハッカ)のような香りで清涼感があります。
⇑こちらは薄荷(ミント)です。漢方薬ではイライラを落ち着かせる加味逍遙散や、肥満に使われる防風通聖散に入ります。
こんな方におすすめ
カキドオシは漢方薬には入ることはありません。
薬ではなく食品扱いのもので、お茶のように飲みます。
使う部分は全草になります。
血糖値が気になる、ダイエット、結石予防、子供の疳の虫に…
といろいろな効果が期待できますが、とくに血糖が気になる方が飲んでいる印象です。
◆血糖が気になる方に
糖尿病の薬をまだ飲むほどでない方が、レンセンソウを飲まれてヘモグロビンの値が改善された例を何度かお見受けしています。
治療というわけにはいきませんが糖尿病の予防のためや、ダイエットを期待して飲まれると良いですね。
糖が気になる方にはタラ根皮の方が効果があると言われていますが、こちらはとても苦いため続けられない方もいらっしゃいます。
◆結石が気になる方に
結石のためのハーブティーとして有名なウラジロガシと合わせて飲むことをおすすめします。
◆子供の疳の虫に
ほかにもカキドオシには子供の疳の虫を落ち着かせるはたらきがあり「疳(かん)とり草」と呼ばれます。
ヨーロッパでは咳や喘息などの呼吸器系の症状に使うようです。
カキドオシ(連銭草)の飲み方
ハーブティーとして飲むのは葉が中心となりますので、お湯で出していただいても比較的成分が出てきます。
煎じるとより濃厚になります。
ティーパックタイプも出ていますので、日ごろのお茶やコーヒーのかわりに飲んでみてください。
いかがでしたでしょうか。
「ダイエットや糖が気になる方に♪日本のハーブティー「カキドオシ」」をお送りしました。
ぜひ取り入れて頂きたい薬草茶です。
それではみなさん、身体の中からも美しく整えていきましょう♪