こんにちは!
漢方薬剤師の原明奈です。
天気の変化で頭痛やむくみが起こりやすい方は
身体の中の巡りがうまくいっていないことが原因です。
気血水のどれが滞っていても
ダメなのですが
とくに
水の影響が大きい場合が多く、
水を流す有名な漢方薬を
ご紹介いたしますね。
五苓散(ごれいさん)
リンパの流れがわるくなり、
水はけが悪くなってしまったときに
5つの生薬のはたらきで
水をしっかりめぐらし
いらない水を外へ出してくれます。
五苓散の「五」は
五種類という意味があります。
5つのうちの1つ、
沢瀉(タクシャ)は
サジオモダカという植物の
塊茎です。
(ジャガイモと同じ部位をイメージください)
サジオモダカは水辺に生える植物。
とても可愛らしい花ですね♡
実はこの花は
日本の家紋としても
登場します。
「沢瀉紋」といいます。
可愛らしく
日本の文化ともつながりの深い
沢瀉。
そういった自然のめぐみもかりて
身体の中の水をぐるぐる
巡らしていきましょう。
台風や雨など低気圧が近づくと頭痛がする
低気圧が近づくと頭痛がする方がいらっしゃいます。
市販の頭痛薬を飲んでもなかなか難しいですよね。
そんなときには五苓散はものすごくオススメです。
この天気と五苓散の関連は結構しっかりと臨床で検討されていて、文献*も出ています。
*灰本元・他: 慢性頭痛の臨床疫学研究と移動性低気圧に関する考察(五苓散有効例と無効例の症例対照研究) Фυτο 1(3):4-9, 1998
この文献はネット上ではみれないのですが、引用した方のPDFがありました。
7ページ目になります。
http://www.watanabe-hospital.com/general/news/pdf/初学者のための漢方入門セミナー%EF%BC%88HP用%EF%BC%89.pdf
お悩みの方はぜひ一度試してみてくださいね。
山登りなど高山病対策にもなります。
私は飛行機にのるときには必ず五苓散を持っていきます。
熱中症後の取れない頭痛に
五苓散は身体の水分バランスを整えてくれる漢方薬。
身体の状態が、「むくみ」でも「脱水」でも使えます。
例えば暑い夏、外に長時間いて頭がクラっとしてきたとき。
頭の脱水状態になっています。
もちろんそんな状態にならないように、こまめな水分補給と、涼しい場所での休息が必要です。
そして緊急時は点滴もします。
しかしながらそういう時期を脱しても頭痛や頭の重さがとれないとき、ぜひ五苓散を試してみてください。
また、大変貴重な薬ではありますが、牛の胆石「牛黄(ごおう)」も有効です。
牛黄は開竅薬(かいきょうやく)に分類されており、身体にこもった熱を外へ逃してくれます。
牛黄についてはこちらの記事もご参考ください。
身体のケアを万全にして、充実した日々を過ごしましょう♡
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