こんにちは!
和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。
叶姉妹、みなさんご存知ですよね。
美を追求されているお二人です。
私は叶姉妹の美しい姿や日々のことを知りたくてブログをいつも拝見させていただいています。
実はとても漢方に詳しい叶姉妹。
美と健康のために漢方薬や生薬を上手に取り入れてらっしゃるんです。
過去の記事や書籍には漢方が沢山登場します。
恭子さんのご祖母様が漢方に詳しかったからだとか。
叶姉妹がどのように漢方を取り入れてらっしゃるのか、書籍やブログを引用させていただき紹介いたしますね。
(⇑姉の恭子さん。シルエットが息をのむほど美しく、私が一番好きな写真です)
目次
叶姉妹の漢方の取り入れ方
叶姉妹は最近の著書やブログではあまり触れられませんが、以前は薬用の食材を買いに美香さんが台湾までおつかいに行くということも書かれていました。
おそらく薬は法律で規制されているのであまり書かないようにされているのかな?と思います。
日本で漢方に使う材料が手に入りにくい理由
少し法律のことに触れますと、日本では漢方に使う材料は医薬品扱いのもの(当帰、地黄など)と、食品でも流通するもの(生姜、桂皮など)があります。
日本では医薬品のものでも、海外では食品として普通にスーパーに売られています。
そういったことがあり、日本では漢方を日常的に取り入れるのが難しい一面があります。
叶姉妹の美容本には漢方がたくさん
叶姉妹の美容の本には、たくさんの漢方薬や薬用酒、薬膳が紹介されているんですよ。
書籍は今は中古で出回っているだけであたらしく増刷はありません。
手に入りづらいものもあるので、ぜひ今のうちに揃えておくのをおすすめします。
こちらは2000年に出版された「叶恭子のスーパービューティII」。
この本の中から叶姉妹が愛用する薬用酒、叶式漢方美容酒をご紹介させていただきますね。
叶式漢方美容酒
書籍の中で一番気になるのが、叶式漢方美容酒。
恭子さんは現在お酒は一滴も飲まないようにしているとの事なので、現在は飲まれているかは分かりませんが、私の目から見ても美しくなるための要素が満載の薬用酒だと思います。
用意する材料
用意する材料は下記のとおりになります。比較的手に入るものだと思います。
ネットで購入できるものはリンクも合わせてご紹介していきますね。
- 高麗人参(5年根)
- 山の芋(山薬)
- クコの実
- 大棗
- 生姜
- 甘草
- 干しプルーン
- 干しアンズ
- エゾウコギ(シベリア人参)
- タツノオトシゴ
- 焼酎もしくはホワイトリカー
◆高麗人参
高麗人参は漢方薬には欠かせませんが、これは日本でも比較的手に入りやすく、amazonでも購入することが出来ます。
叶姉妹が使われているのは5年根とありますが、これは地面に栽培されている年数を表しています。
長くなればなるほど効果が高くなると言われています。
もちろんお値段もですね。
良く出回っているのは3年~6年のものなので、5年も手に入ると思います。
買う時に表示がない場合は問い合わせをしてみてください。
叶姉妹の薬用酒の写真をみると、高麗人参の中でも一度蒸してから乾燥させた紅参(コウジン)を使っているようです。
紅色をしているので紅参です。
【第3類医薬品】【送料無料】コウジン 500g 紅参【100% 薬草 生薬】
高麗人参は元気をつけて身体を疲れにくくしてくれる働きがあります。
詳しくは下記をご覧ください。
◆山の芋(山薬)
山の芋はとろろ汁、山かけ、和え物など家庭でもよく食べられます。
自然薯(じねんじょ)ともいわれます。
栄養が豊富で消化吸収がよく山のうなぎと言われるほど精力がつくことで有名です。
生薬名は山薬とかいて「さんやく」と読みます。
山にできる薬という意味ですね。
漢方では乾かして使うので、見た目は白いチョークのように見えます。
山薬は中国の薬草の代表的な古書である「神農本草経」にもその記載があり、虚弱体質を補い、胃腸の調子をよくし、暑さ寒さに耐え、耳や目をよくし、長寿を保つことができると書かれています。
◆山薬が入る漢方薬
漢方薬では東洋医学でいう補腎のはたらきを期待して、地黄丸(じおうがん)系統にはいります。
その中でも現代の方に使う場面が増えてきたと思うのは、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)です。
スマホやパソコンなど画面を見る時間の長い現代の目の疲れには、もってこいの漢方薬。
こちらはクラシエさんのですが、顆粒ではなく原典のままの製法で生薬の粉を蜂蜜で丸めた丸薬のかたち。
現代でも身近なドラッグストアで手に入るようにしてくれていています♡
和漢美容講座の受講生の方から買ったよとお写真頂いたので掲載いたします。
楽天やアマゾンなどでも購入することが可能です。
◆クコの実
杞菊地黄丸の「杞」は枸杞(クコ)の実のこと。
ナス科の植物、クコで杏仁豆腐の上にちょこんとのっていることでも有名ですね。
叶式漢方美容酒に入っています。
クコの実は東アジア原産のナス科の植物で3000年以上前から使われてきました。
楊貴妃も愛したスーパーフード。
欧米では「ゴジベリー」とも呼ばれ注目されています。
アンチエイジング、滋養強壮、疲労回復等、東洋医学では補腎(ほじん)を期待して使います。
クコの実は粒が大粒や小粒、そして口に入れたときに甘味が強いものや、苦味も結構かんじるもの、種が口の中に残りやすいものがあって私はいろんなものを買って試しています。
最近良かったのがamazonで購入したこちらです。
完全に乾燥していない半生タイプなのでそのままでも美味しく食べることができ、甘味も強いです。
粒も大きいので食べ応えもあります。
よければお試しください。
◆シベリア人参(エゾウコギ)
シベリア人参は日本の漢方では使う機会はほとんどないですのですが、高麗人参とおなじウコギ科で四大人参のひとつになります。
写真は実の部分ですが、使う部分は根になります。
高麗人参と区別するためにシベリア人参と言われています。
刺五加(しごか)や五加皮(ごかひ)という生薬名があります。
1980年のモスクワオリンピックではソ連が選手団の強化に利用したとして話題になりました。
高麗人参と同じく、疲労回復や免疫力を高めるために使います。
少し前に資生堂さんが研究をされて、リンパ管にはたらきかけ「むくみ」を顕著に改善することを発表されていました。
シベリア人参がリンパ管に働きかけ「むくみ」を改善することを発見
美容分野でも期待大ですね!!
純粋 エゾウコギ茶(シベリア人参、蝦夷五加、ハリウコギ 、刺拐棒、五加参) 200g
◆タツノオトシゴ(海馬)
タツノオトシゴについては以前記事にしましたので、下記もご参考ください。
え、タツノオトシゴ!!
とびっくりされるかと思いますが、薬用酒では動物が使われることが多いですね。
一般的に動物生薬は滋養強壮に使われることがありますが、一般にその効き目は植物よりも強いと考えられています。
お値段も高くなりますね。
楽天やアマゾンで探してもなかったので…漢方薬局で手に入れるのが良いかと思います。
名古屋老舗の本草閣薬局では、取り扱いがありますよ。
いきなり動物を入れるのは怖い…入手しづらい…
という場合には入れなくても大丈夫です。
まずはご自身がいいなと思った材料の組み合わせて作ってみてくださいね。
薬用酒の作り方
大きめの瓶に材料と焼酎(またはホワイトリカー)を入れます。
材料は基本的には洗わず、そのまま入れます。
最低でも1か月、できれば半年間ほど漬け込みたいですね。
叶姉妹は半年間漬けているようです。
焼酎やホワイトリカーは1.8L、35%のものをお使いください。
高麗人参などの漬け込む材料は合わせて100~200g程度です。
どんな味?飲み方は?
叶式漢方美容酒は養命酒に似た、ほんのり甘くコクのある味とのこと。
養命酒については今度くわしく書こうと思っておりますので、楽しみにしていてくださいね♡
飲み方ですが、1回10~20mLをそのままか、水やお湯で薄めたり、ロックで飲んだり、炭酸やジュースで割って飲んでもよいです。
ご自身が飲みやすい方法で構いません。
そしてお酒ですので、朝からお酒は飲めないという方や運転が必要な方は、夕食前や就寝前がおすすめです。
自分に合った薬用酒、色々と試して見つけたいですね。
いかがでしたでしょうか。
「叶姉妹|美と健康のために取り入れている叶式漢方美容酒」をお送りしました。
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
余談です
最近は傘がとにかくほしくて、美しい傘を探しています。
折り畳み傘で日傘にもなるものがベスト。
探していたらこちらの傘にたどり着きました。
|
槙田(まきた)商店さんのもので、1866年創業。
糸1本から傘まで
槙田商店の傘で使われている布は、すべて織生地。繊細な模様も大胆な絵柄も、富士山の雪解け水で鮮やかに染められた糸を織ったジャカード生地です。 服地づくりで培われた技術と傘を組み合わせることで他にはない傘を生み出してきました。 それを様々な木型に合わせてパーツにカットし、縫製し、組み立て、ひとつひとつすべて職人たちの手で仕上げられます。
とのことで、手をかけて作っていらっしゃることがうかがえます。
自分も欲しいですが、母へのプレゼントにもいいかなと考えています♡