ダイエット

漢方薬でダイエット|太りにくくする体質チェックと防風通聖散

投稿日:2019年5月20日 更新日:


みなさんこんにちは。

和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。

今回はダイエットの漢方薬を取り上げます。

ドラッグストアには漢方薬が沢山置いてありますが、「ダイエット」を目的とした漢方薬は一番の売れ筋になります。

パッケージは漢方薬っぽくなくても、実は漢方薬だったりしますよ!

ダイエットに使う有名な漢方薬3つを今回の記事も含めて連載していきますね。

体質に合わせて選べますので、ぜひご自身に合うものを見つけてください。

 

あなたが太る理由は?

摂取エネルギーと消費エネルギー

まず漢方薬をご紹介する前に、どうして太るのかを考えてみましょう。

肥満は「摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多い」状態が続くことで起こります。

どうして太るの?

食べている量(摂取エネルギー)が、身体で使う量(消費エネルギー)よりも多いんです。

左右のエネルギーの天秤が釣り合っていないのですがその理由は、

  1. 摂取エネルギーが多い
  2. 消費エネルギーが少ない
  3. 1と2の両方

が考えられるんですね。

 

やせるための解決策は?

やせるためには先ほどの1~3のどれに当てはまっているのかを考えて、解決策を探ります。

漢方薬をダイエットに使うときには

「摂取エネルギーをおさえて消費エネルギーをあげる」状態にしていきます。

  • 摂取エネルギーをおさえる(体に入れるもののコントロール)
  • 消費エネルギーをあげる(体から出すもののコントロール)

という片方もしくは両方をサポートしていくことになります。

 

体質別、太りにくくする和漢タイプチェック!

肥満の漢方薬でシェアの高いクラシエ薬品さんのHPを引用させていただきながら、私なりに改変や追記をして掲載いたします。

さぁ、チェックしてみましょう!

TYPE1~3のどれにチェックが多くつきますか?

数を数えてみてくださいね。

<TYPE1>

  • 間食が多く食べ過ぎてしまう
  • 食べることに幸せを感じる
  • 冬でも冷たいものが飲める
  • 運動はそんなにしない
  • 体力は人並みかそれ以上
  • 便秘ぎみ

<TYPE2>

  • ストレスがありおなかが減っていなくても食べてしまう
  • 生活が不規則
  • イライラしがち
  • 体重の増減がはげしい
  • 筋肉質である
  • 体力がある

<TYPE3>

  • 食事の量は少なめ
  • こってりしたものは沢山食べられない
  • 筋肉がつきにくい
  • むくみやすい
  • 疲れやすい
  • 軟便傾向

 

チェックが多いものが、あなたのタイプになります。

今回は一番人数多いといわれるTYPE1について書いていきます。

TYPE1 食べ過ぎ・ためこみタイプ

このタイプの方は食べ過ぎで、その分がしっかり身体にため込まれてしまっています。

溢れるエネルギーをもっと活用しましょう!

◆性格と傾向

●カラダに熱がこもっている人で、もともとエネルギッシュで行動的です。そのぶん、なんでもテキパキと実行、ややせっかちな傾向があります。

●元気やパワーがあるぶん、テンション高めで豪快、おおらかなタイプ。ワンマンな一面もあります。熱が顔などに出るため、水分がなくなって肌荒れやニキビになることも。

◆生活上のアドバイス

食事の時間はゆったりと、しっかりよく噛んで食べましょう。

●満腹中枢が刺激されるまで20分程かかります。ゆっくり食べることで、満腹感を得られる工夫を。

●脂っぽいもの、味の濃いもの、辛いもの、アルコールなどは、漢方的には胃熱(食欲旺盛な状態)をつくり出してしまうため、控えた方がよいでしょう。

 

TYPE1さんにおすすめのお茶、ドクダミ

漢方薬ではなく食品で日常的にお茶として飲むのであれば、ドクダミ茶を。

ドクダミはデトックスのはたらきがあり、ダイエットや便秘、肌荒れ、むくみをサポートします。

以前、便秘の記事でも取り上げました。

ドクダミはこんなに可愛い花。

ドクダミ

道端に生えていますのでご存知の方は多いかもしれませんね。

 

TYPE1さんにおすすめの漢方薬、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

ダイエット漢方として人気No1の防風通聖散

防風通聖散の名前でも販売されていますが、コッコアポEX(クラシエ薬品)、ナイシトール(小林製薬)も防風通聖散になります。

 

防風通聖散は18種類の生薬から成り立っている漢方薬。

漢方薬は10種類以下のものが多いので、防風通聖散は通常の漢方薬よりも入っている生薬の種類が多くなります。

その18種類の生薬が「摂取エネルギー」「消費エネルギー」の両方の観点からダイエットに働いてくれるのですが、働きはおおきくわけて3つ。

  • 食欲を抑える(体に入れるものをコントロール)
  • 交感神経の働きを促し消費エネルギーを促進する
  • 体内老廃物を排泄する(汗や尿や便として体から出すのをサポート)

たとえば食欲を抑える生薬は、漢方的には身体の余分な熱をさますはたらきのものとなるのですが、

具体的にはサンシシ(クチナシの実)オウゴン(コガネバナの根)、ハッカなどが入ります。

⇑クチナシの実。乾燥させて使います。煮出すと綺麗な黄色になり、食品の着色や染物としても使われています。

⇑クチナシの花。この甘い香りが好きです♡

⇑コガネバナの花。花は紫ですが根は黄色なのでこの名前がついています。

ハッカ

⇑ハッカ。花も可愛いですね。

こんな形で18種類の恵みがダイエットをサポートしてくれますよ。

 

防風通聖散で気を付けること

防風通聖散を飲む際に一番気を付けるのは、便通のことです。

防風通聖散には体内の老廃物を出すために、お腹をすこしゆるくする生薬(大黄)が配合されています。

それほど多い量は入っていませんが、元々便秘ではない方が飲むと下痢になってしまうことがあります。

 

長くなったので本日はこのあたりで。

次回はTYPE2と3について書きますね。

たのしみにお待ちください♪

 

セミナー・講演会情報

◆6月1日(土)10:30-12:30

銀座の美しいカフェでの開催となります。詳細はこちら。

日本女性の美しさをそだてる和草・漢方美容~美肌編~

美容液で肌をお手入れするように、内側からもお手入れを。

肌の土台を整えるには内側からの和漢ケアが欠かせません。

じつは美容液をはじめとした化粧品には和漢の草花エキスがふんだんに使われています。

そんな和漢をオーダーメイドのように、ご自身にあう取り入れ方を学びましょう。

 

◆6月9日(日)11:00-13:00(定員10名)

久しぶりの名古屋開催となります。

山田さんのデザイン畳の上で和漢美容お茶会をいたします。

詳細はこちら

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