胃腸

胃が疲れてだるい時に、胃の元気をつける漢方「六君子湯」

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みなさんこんにちは!

漢方薬剤師の原明奈です。

 

お休みが続くと日ごろとは違う生活になりますよね。

実家に帰省したり旅行したりして、休みとはいっても疲れがたまるのではないでしょうか。

とくに食生活は不規則になりがちで、胃のもたれを感じるかたも多いかもしれません。

 

そこで今回は胃の調子が悪いときに使う漢方薬を取り上げます。

本日は元々疲れやすいタイプの方で、食欲も沸かないな…という方におススメの漢方薬です。

ストレスで胃の調子が悪くなってしまっている方にはこちらをご覧ください。

 

六君子湯(りっくんしとう)

こんな症状の方に

消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐、脱力感、下痢、逆流性食道炎

 

この漢方薬を構成する生薬

六君子湯は8つの生薬から成り立っています。

大きく分けてはたらきは2つ。

気を補い元気をつけるはたらきと、水をめぐらし胃もたれをとるはたらきになります。

  • 人参(にんじん):気力を充実させ、胃腸に元気をつける
  • 茯苓(ぶくりょう)・白朮(びゃくじゅつ):体内にたまった余分な水分をとり、胃腸機能を調整する
  • 半夏(はんげ)・陳皮(ちんぴ):吐き気を鎮める
  • 大棗(たいそう)・甘草(かんぞう)・生姜(しょうきょう):胃の機能を高める

六君子湯は身体の元気をつける漢方薬の「補剤(ほざい)」に分類されます。

 

六君子湯にはいる大切な生薬「人参」とは?

補剤に使う生薬として代表的なものは人参です。

人参は八百屋さんのセリ科の人参とはちがい、ウコギ科のオタネニンジンの根で高麗人参・薬用人参・朝鮮人参などとよばれるものになります。

3~6年間栽培してやっと薬用として使えるようになります。

人参は生薬の中でも「上薬」に分類されます。

上薬とは命を養う薬のことで、毒がなく、長く服用することができ、不老長寿の作用があると言い伝えられてきました。

現在も高価なものですが、当時は一部の階級の人しか口にすることが出来ませんでした。

江戸時代に徳川吉宗が国内での栽培を奨励し、現在でも島根や長野などで栽培されています。

 

漢方薬に欠かせない人参。

この人参だけの商品も販売されています。

正官庄さんの高麗人参は、日本でも医療機関で良く使われていて高品質なことで有名です。

 

長期に飲んでも基本的には安心ですが、それほど虚弱体質ではない方、のぼせやすい方、血圧が高めの方はお控えください。

 

この漢方薬のはたらき

もともと胃腸虚弱だったり、病後や疲れなどで胃腸の働きが衰えていたりする方に使います。

胃腸のはたらきを高めることで、胃のもたれなどの不快感を改善する漢方薬です。

水分代謝を良くする働きがあるため、悪心、嘔吐があるかたにも。

胃の中がぽちゃぽちゃ音がする胃内停水(いないていすい)がある方にはぴったりです。

食欲不振が長く続き、身体全身の疲れがある場合には、おなじく補剤の分類になる補中益気湯(ほちゅうえっきとう)がおすすめです。

補中益気湯はこちらをご覧ください。

 

「胃が疲れてだるい時に、胃の元気をつける漢方「六君子湯」」をお送りしました。

六君子湯はお腹が弱い日本人にとても役立つ漢方薬になります。

ぜひ活用してくださいね。

使う目標は最近体力がなくて、食べる気がしないな…というときですよ。

 

それではみなさま、明日も充実した良い一日にいたしましょう♪

 

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