不妊

妊活・美肌・冷えの漢方「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」

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みなさんこんばんは。

和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。

不妊でお悩みの方が漢方相談薬局で相談されると、一番飲んでいることが多いのが「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」という漢方薬。

婦宝当帰膠は実は漢方薬名ではなく商品名となりますが、名前が「婦宝」となっているように子宝に恵まれたい女性、不妊でお悩みの女性にとても適した中身となります。

もちろん不妊といっても背景はそれぞれ。

どんな不妊の女性にもこれです!というわけではないのですが、現代の女性は婦宝当帰膠が合うタイプの不妊が多いんですよ。

また婦宝当帰膠は不妊だけでなく、

  • 肌を美しくしたい
  • 髪に艶がほしい
  • 冷えを改善したい
  • アンチエイジングしたい
  • 貧血気味
  • 更年期症状がある

という女性のあらゆるお悩みをカバーできる漢方薬となります。

雑誌にの取り上げられることが多く、モデルさんも愛用している人気の漢方薬です。

どういったものか解説していきますね。

 

婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)はどんな漢方薬?

婦宝当帰膠はイスクラというメーカーが作っている漢方薬です。

正確には漢方薬ではなく中成薬(ちゅうせいやく)です。

中成薬とは現在の中国の伝統医学である中医学(ちゅういがく)をベースとして作られたお薬になります。

その中医学に対して昔日本に入り伝えられて発展してきたものを漢方薬といいます。

使う材料はほぼ同じなのですが、ちょこっと考え方が違ったりします。

 

婦宝当帰膠を「漢方薬」と書くと専門の方から違うと言われそうなので補足しましたが、基本的には中成薬漢方薬も同じように使いますのでご安心ください。

そもそも漢方薬という言葉は日本での言葉で、中国では漢方薬といっても通じないんです。

中国で漢方薬のようなものが欲しい場合は中成薬と言ってくださいね。

さて話がそれましたので婦宝当帰膠に戻します。

婦宝当帰膠は漢方薬局で相談の上、患者さんの体質や症状にあわせて提案・販売されています。

通販での購入はできません。

イスクラさんのパンダのキャラクター「ニーハオ・シンシン」が店頭に置いてある薬局さんでは取り扱っていることが多いですよ。

(⇑ニーハオ・シンシン。なんと手塚治虫の「虫プロ」がデザインを手掛けられたとか。たしかにどことなくそんな雰囲気がありますね。)

 

漢方薬というと粉や丸薬、また煎じ薬をイメージされる方が多くそれが正解なのですが、婦宝当帰膠は珍しいシロップ剤となっています。

漢方薬は苦い!という印象が強いかと思いますが、こちらは甘くてコクがあってとても飲みやすいです。

入っている生薬が苦いものが少なく甘めのものが多いのに加え、保存性を高めるために砂糖の濃度が濃くなっています。

婦宝当帰膠に使われる砂糖は黒砂糖がメインとなっており、防腐剤は配合されておりません。

安心ですよね。

飲む量ですが1回の服用量は4mL、これを1日2回で合計8mL飲みます。

4mLは大さじ1杯より気持ち少なめです。

そのままだととても濃く甘いのでこれをお湯で薄めてのみます。

婦宝当帰膠は1瓶300mLですので約38日分の量となります。

 

どういう方におすすめ?

婦宝当帰膠は不妊でお悩みの方に使うとお伝えしましたが、それは東洋医学でいう「血虚(けっきょ)」の状態になってしまっている方におすすめです。

血虚は「血が足りない」ということ。

血虚については下記の記事もご参考になさってください。

あなたの血(けつ)は足りている?血虚(けっきょ)とは。

「血」には身体の血液はもちろん栄養分女性ホルモンの概念も含まれます。

婦宝当帰膠が合う「血虚」とは身体の血液や栄養分が不足し、女性ホルモンがアンバランスになっている状態です。

現代の女性の多くが「血虚」になっているのですが、それはひとつにはライフタイルがあります。

パソコンやスマホ画面の見すぎ、夜寝る時間が遅い、ストレス過多が挙げられますね。

血液検査をされて血液の数値に問題なくても、血虚の状態になっている女性は沢山いらっしゃいます。

血虚の特徴を挙げますので、どのくらい当てはまるかみてみてください。

  • 冷えがあり手足やお腹が冷える
  • 乾燥肌で小じわが気になる
  • 眠りが浅い
  • 朝起きるのがつらい
  • 髪につやがなく抜けやすい
  • 生理の量が少なく生理周期が遅れがち
  • 便意はあってもツルっと出ない
  • 爪が薄くて割れやすい
  • 立ちくらみやめまいを起こしやすい
  • 気分が落ち込み、うつっぽくなる

いかがですか?あてはまるのはありましたか。

あてはまる数が多いほど、血虚の可能性が高いので婦宝当帰膠が合う可能性が高くなります。

 

どんな効果が得られるの?

婦宝当帰膠には9種の生薬が配合されています。

当帰(トウキ)、阿膠(アキョウ)、芍薬(シャクヤク)、地黄(ジオウ)、川芎(センキュウ)、党参(トウジン)、茯苓(ブクリョウ)、黄耆(オウギ)、甘草(カンゾウ)です。

この当帰を中心とした9種の生薬が血虚の状態がある女性へ穏やかに効いていきます。

✓妊娠力をあげる

当帰は血を補う代表的な生薬。卵巣機能を改善し妊娠力を上げるはたらきがあります。卵胞の発育や着床を助けます。

 

✓肌にうるおいを与える

阿膠(アキョウ)はロバのニカワのこと。良質なコラーゲンです。これが肌にうるおいを与えキメを整える役割をします。現在ロバが少なくなっているので阿膠はとっても高価。漢方薬にもアキョウが入るのがありますが、ゼラチンで代用されてしまっていることが多いです。(私は近い将来、婦宝当帰膠の値段は上がるのではないかと思っています。)

 

✓産後のからだの回復を早める

産後は体力が低下します。また子宮機能を早く回復させる必要があります。体力をつけるのに黄耆(オウギ)や党参(トウジン)、子宮機能の回復には地黄(ジオウ)が効果を発揮します。

 

婦宝当帰膠を控えた方が良い人は?

血虚の方には抜群に効果を発揮する婦宝当帰膠ですが、体質によっては合わない方もいらっしゃいます。

あまりおすすめできない方は

普段からお腹が弱くすぐに下痢になってしまう方

です。

婦宝当帰膠には血を補う生薬である「地黄(じおう)」や「当帰(とうき)」が含まれます。

これがもともとおなかが弱くて下痢しやすい方、専門用語を使うと「脾虚(ひきょ)」の方には胃腸に負担となり、お腹を下してしまうかもしれません。

脾虚の方は補中益気湯(ほちゅうえっきとう)六君子湯(りっくんしとう)化食養脾湯(かしょくようひとう)でまずはお腹を整えることから始めましょう。

 

当帰養血精(とうきようけつせい)とはどう違う?

八ツ目製薬から出ている「当帰養血精」は婦宝当帰膠と同じ処方内容です。

違うのは添加物。

婦宝当帰膠は黒糖がメインとなっているのに対し、当帰養血精は白砂糖がメインとなっています。

私はどちらも飲んだことがありますが「当帰養血精」の方が甘味が強いです。

甘いのが大丈夫な方はこちらも合うと思います。

 

婦人宝(ふじんほう)とはどう違う?

小太郎さんから出ている「婦人宝」も同じ内容となります。

婦宝当帰膠と当帰養血精が一瓶300mLなのに対し、一瓶100mLなので持ち運びに便利です。

いかがでしたでしょうか。

「妊活・美肌・冷えに。女性の味方の漢方「婦宝当帰膠」」をお送りしました。

不妊でお困りの方は一度、お近くの漢方相談薬局にてご相談されてみてくださいね。

そちらの薬剤師さんの判断で婦宝当帰膠やその他の漢方薬が提案されると思います。

不妊でお困りの方のひとつの選択として漢方を、取り入れてみてください。

 

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