和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。
昨日は花屋さんに久しぶりにいってきました。
花屋さんはいつも季節を先取りしたお花を置いていますよね。
昨日はすでにモクレンが置いてありました。つぼみが沢山!
このつぼみ、ふさふさした毛が生えていてとっても可愛いです。
実はつぼみは薬用としても大切で「辛夷(シンイ)」と呼び漢方薬の中に入ることがあります。
本日はこの辛夷が使われている漢方薬をご紹介します。
花粉症の時期に大活躍するんですよ。
葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
こんな症状の方に
鼻の症状がある風邪や花粉症、鼻炎、鼻づまり、蓄膿症、頭痛など
この漢方薬の構成
- 麻黄・桂皮:汗を出して熱を冷ます
- 葛根:首のうしろのこわばりを緩める
- 川芎・辛夷:鼻の通りを良くする、痛みをとる
- 芍薬 :筋肉のけいれんをとる
- 甘草・生姜・大棗:胃腸機能を調整する
この漢方薬のはたらき
あの有名な葛根湯の処方はそのままに、川芎(センキュウ)と辛夷(シンイ)を加えて薬の働きを首から上に効かせるようにした漢方薬。
「首から上に効く」とは特に鼻水などの鼻の症状、喉の炎症、頭痛など。
辛夷は昔から鼻の症状に使われています。
花粉症になると風邪の引き始めのような感じでゾクゾクっとした寒気が起こることはありませんか。
その寒気と鼻水タラタラがある場合とてもよく効きます。
抗ヒスタミン薬みたいに眠気の心配がないのも嬉しいですね。
(⇑商品にリンクしています。)
いかがでしたでしょうか。
「春のおとずれと花粉症の漢方と。」をお送りしました。
身近な植物が漢方薬に入ってくると、漢方も身近に感じませんか?
興味を持っていただけたら嬉しいです。
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