こんにちは。
和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。
前回「女性の美は「血」との関係に左右される」と書きましたが、
あなたの血の状態はどうなのか、気になりますよね。
血は「整う」のが一番理想な状態。
今回はその逆、血が「整っていない」状態についてお伝えします。
血が整っていない状態は、大きく分けて2つあります。
「血虚(けっきょ)」と「瘀血(おけつ)」です。
まず1つめの「血虚」についてです。
血が足りない -血虚(けっきょ)-
体を支えるための血の量が不足している状態を血虚といいます。
どうして血虚になってしまうのか。
それは血を十分に作り出せない、もしくは血を使いすぎているという2つに原因があります。
血を十分に作り出せない
血は体の中で作りますが、その元になるのは食べ物です。
「食べ物→胃腸から体に取り入れる→血にする」というの流れが上手くいっていないと、血虚になってしまいます。
血を使いすぎている
血を使いすぎているときも、血虚になります。
どういう時にからだの中で血が使われるのか。
それは、
- 目を使いすぎている
- 悩みが多く考えすぎている
- すごく疲れている
- 慢性的な病気になっている
があげられます。
現代はスマホやパソコンを長時間みる人が多いので、目を使うことによる血虚が増えています。
昔から「産後は目を使わないように」と言われているのをご存知ですか。
出産はたくさんの出血を伴います。
すでに血が少ない状態になっているので、目を使うとさらに血を使い体調を崩してしまいます。
昔の方は目を使うと血が減ることを知っていたんですね。
さらに、血は体外に漏れ出てしまうことでも減ります。
血が漏れ出るとは、
- 生理が長びいている
- 生理のときではないのに出血する(不正出血)
- ケガや出産で出血する
などが挙げられます。
いかがでしたでしょうか。
血虚はどういうものか、なんとなくでもお分かりになればうれしいです。
次回は血虚になると現れる症状についてお伝えしますね。
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