漢方薬には剤型が色々あり、その一つに「丸薬」があります。
この丸薬を作るためには生薬を細かく粉砕して粉状にしたものを、
職人さんがハチミツと混ぜて丸薬にしていきます。
(⇑富山のお薬屋さんの画像を借りています。練った薬を丸薬にしていく機械です。)
コロコロと丸めることで光沢のある丸薬が出来ます。
ハチミツは丸薬をつくるための結合剤として欠かせないんですね。
これを蜜丸とも言います。
ハチミツの効果
ハチミツは単純に結合剤としてだけではなく、身体への効果もあります。
漢方薬の中には、胃にもたれるような生薬が入ることがあります。
例えば八味丸(はちみがん)などの地黄が入ったもの。
地黄はアンチエイジングのような働きをするのでどうしても必要なのですが、少し胃がもたれてしまうことがあります。
八味丸の解説はこちら。
この胃もたれをカバーするのがハチミツ。
ハチミツには胃腸を補うはたらきがあるんですよ。
それ以外にも肺を潤して咳をしずめるはたらきもあります。
のど飴にハチミツが入るものが多いのですが、この効果を期待しています。
みなさんの身近なものでも漢方薬に入ることはあるんですね!
⇑ブログの更新、イベントのおしらせなど投稿しています。登録頂けたら嬉しいです。
【現在開催予定のイベント】
・7/7(土)犬山・漢方薬剤師に学ぶ!七夕養生レッスンと和ハーブの里山散策【残席わずか】
・7/29(日)生薬調達・栽培のプロから学ぶ、漢方原料の質を見極めるための単発講座【残席7】
「お薬一覧(五十音順)」
⇑これまでに登場したお薬をまとめています。ご参考ください。