みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
さて本日も日本の伝統薬、お腹の調子が悪いときにおすすめのお薬をご紹介いたします。
恵命我神散(けいめいがしんさん)
『恵命我神散』は鹿児島県屋久島・種子島に民間伝承薬として伝わる、ガジュツがメインで使われる胃腸薬です。
昭和8年より販売されています。
恵命我神散に入っている生薬
このお薬のメインは2つ。
まずはガジュツ。ショウガ科の植物になります。
お花、とってもきれいですね♡
根茎の部分を使います。
こちらのガジュツは屋久島で栽培されたもの。
「屋久島」というだけで、自然の恵みを感じてお腹の調子が良くなりそうですね笑
胃の機能を活発にし、胆汁分泌を促し、胃粘膜の血流をよくするはたらきがあります。
そして次にマコンブ。昆布のことです。
消化管粘膜を保護してくれます。
他にも、ウコンと生姜が少し入っています。
恵命我神散はこういう方に
胃の働きが弱く、胃がもたれた感じの症状に効きます。
効能効果としては、食欲不振(食欲減退)、胃部・腹部膨満感、消化不良、胃弱、食べ過ぎ(過食)、飲み過ぎ(過飲)、胸やけ、もたれ(胃もたれ)、胸つかえ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐 になります。
恵命我神散の飲み方
粉なので特に難しくはありませんが、
1日4回食後及び就寝前に服用する。1日5~6回服用しても差し支えないが、この場合には約4時間の間隔をおいて服用する。
となっています。
胃の調子が悪いなと感じたら、飲んでくださいね。
いかがでしたでしょうか。
「屋久島の恵みがたくさん!胃のもたれに使う伝統薬」をお送りしました。
屋久島の恵みをぜひお腹でも体感してください。
実際にリピーターの方、多いんですよ。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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