みなさんこんばんは。
漢方薬剤師のmyuです。
しばらく和ハーブに関連する話題を取り上げてみますね。
勉強もかねております笑
「古事記」に記載された外用薬、ガマの花粉
日本でもっとも古い歴史書として「古事記」があります。
これに登場する、因幡の白兎のお話はご存知でしょうか。
怒ったサメに皮をはがされてしまい苦しんでいた白兎を、大国主神はガマの花粉で傷がいえることを教え助けたという話です。
ガマの花粉は蒲黄(ほおう)といい利尿や通経薬として、また止血薬としてそのまま傷口や火傷に散布薬として用います。
【生薬】蒲黄(ほおう・ホオウ)原形(粉状)500g(中国産)×500g(日本産)×1(安心品質・ウチダ和漢薬)
(⇑楽天で取り扱いがありました)
ガマの花粉の使い方
下⾎・吐⾎に
乾燥した花粉5〜10gを約500ccの⽔で煎じて、1⽇3回に分けて服⽤します。
乾燥花粉をそのまま、1回1g程度を3回服⽤します。
外⽤塗布
乾燥花粉を⽕傷・⿐⾎の傷⼝に塗布します。
痔の場合は、乾燥花粉を豚脂で練って肛⾨に2〜3回⼊れます。
薬局で良く使うあのお薬にも
この蒲黄(ほおう)、私は扱ったことがないなと思っていたのですが、普段使っているお薬に入っておりました。
牛黄清心元のなかにちょっぴりと。
(⇑薬局で扱っているものと同じではないですが、牛黄清心元。)
心臓の力を強くするため、元気をつけるなど使い方はさまざまですが、この話はまた後日にしますね。
ガマの花粉は余分な水分をとり、血行を促すために入っていると思います。
いかがでしたでしょうか。
「因幡の白兎に登場する薬」をお送りしました。
日本で昔から使われる薬草も面白いですね。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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