みなさんこんばんは。
漢方薬剤師のmyuです。
春になってきて身体の中に熱がこもってきたことで、痒みが酷くなっている方がみえます。
本日はとくに掻きむしってしまい、ジュクジュクした部分もあるような方におすすめです。
消風散(しょうふうさん)
こんな症状の方に
アトピー性皮膚炎、じんましん、湿疹、あらゆる皮膚疾患に
この漢方薬の構成
- 地黄・当帰・胡麻:血行を促進する、お肌に潤いと栄養を与える
- 石膏・知母:熱をさます、体のかわきを潤す
- 苦参・牛蒡子・蝉退:かゆみを止める
- 荊芥・防風:外部刺激を軽減させる
- 蒼朮・木通:水の動きをよくして、ジュクジュクを抑える
- 甘草:炎症をとる、他生薬のバランスを整える
この漢方薬のはたらき
体の表面が熱を帯びて、ジュクジュクし分泌物の多い湿疹、かゆみがあるときに使います。
東洋医学で「風(フウ)」というのは、かゆみを引き起こす要因とされます。
「風」によるかゆみを「消す」ということから「消風散」と呼ばれています。
この処方は、かゆみを止める、ジュクジュクを抑える、肌をうるおす、ほてりをとるものがバランスよく配合されています。
(⇑商品にリンクしています。)
いかがでしたでしょうか。
「ジュクジュクしてかゆみが強いときの漢方」をお送りしました。
この漢方薬にはめずらしく、せみの抜け殻がはいっております。蝉退(センタイ)といいます。
抜け殻が薬用になるなんて面白いですね。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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