花粉症

花粉症の漢方を飲みたいけれどお腹が弱い方に苓甘姜味辛夏仁湯

投稿日:2018年3月1日 更新日:


みなさんこんばんは。

漢方薬剤師の原明奈です。

本日も続けて鼻炎に使える漢方薬をご紹介します。

お腹が弱いかたでも使えるマイルドな処方です。

 

苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)

こんな症状の方に

鼻炎、アレルギー性鼻炎、気管支炎、気管支喘息など

 

この漢方薬の構成

  • 茯苓:身体にたまった余分な水分をとる
  • 杏仁:痰をおさえる、咳をしずめる
  • 細辛・乾姜:肺を温める
  • 半夏・五味子:水分の流れを良くし、咳をしずめる
  • 甘草:他生薬のバランスをとる

 

この漢方薬のはたらき

身体が冷えていて水っぽくポタポタとこぼれ落ちるような鼻水があったり、

ゼイゼイと痰が多い、咳があったりする方に使う漢方薬です。

肺を温めるはたらきと痰をとるはたらきがあります。

胃腸が弱い方にも使える処方です。

 

ちなみに昨日ご紹介した越婢加朮湯、また以前ご紹介した小青竜湯はどちらも麻黄(マオウ)という生薬が入っています。

〇越婢加朮湯の記事

花粉症による鼻水、目のかゆみ、肌のかゆみに。

〇小青竜湯の記事

今年の花粉量の予測と、鼻炎症状につかう漢方

麻黄は鼻水をとめるのにはすごく良いのですが、お腹の弱い方には食欲が落ちてしまうことがあります。

また交感神経を興奮させ目を覚ます作用もあるため夜には飲みにくいです。

そんなときには苓甘姜味辛夏仁湯がおすすめです。

 

(⇑商品にリンクしています。)

 

いかがでしたでしょうか。

「花粉症の漢方を飲みたいけれど、お腹がよわい方に」をお送りしました。

効き目もちょっとマイルドですが、小青竜湯よりも痰をとるはたらきは強いです。

 

それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。

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