みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
更年期と一口にいっても症状は様々ありますね。
本日は更年期で胃腸の調子が悪い、腰痛などの痛みがつづく方に使う漢方薬のご紹介です。
五積散(ごしゃくさん)
こんな症状の方に
更年期障害、腰痛、関節痛、神経痛、胃腸炎など
この漢方薬の構成
- 麻黄・桂皮:体を温める、痛みを止める
- 芍薬・甘草:筋肉の緊張をゆるめ、痛みを和らげる
- 蒼朮・茯苓:関節などにたまった水分をとる
- 陳皮・半夏:消化を整える
- 当帰・川芎:血行を良くする、痛みを止める
- 厚朴・枳殻・桔梗・白芷:巡りを良くし、痛みを和らげる
- 乾姜:身体を温める、消化を助ける
- 大棗:胃腸を整える
この漢方薬のはたらき
中年の女性で、かつ慢性的な腰痛、関節痛、神経痛、胃腸炎などで困っている方に使う漢方薬です。
ここでいう痛みは激しい痛みではなく、我慢できる範囲だけれど冷えやむくみがあるとひどくなるというもの。
漢方名の「五積」とは体内に「気・血・痰・寒・食」の5種の病毒がたまり、それを治すという意味が込められています。
更年期の年代になると原因は1つだけではなく複雑化しているんですね。
五積散は16種類もの沢山の生薬から構成されており、むくみをとる、胃腸を整える、血行をよくする、痛みをとめるなど多彩なはたらきをします。
薬味が多いので飲んですぐに効果が出る、というよりは2~3か月かけてじっくりと体調を整えるという漢方です。
(⇑商品にリンクしています。)
いかがでしたでしょうか。
「更年期で胃腸の調子が悪い、腰痛などの痛みがつづく方に」をお送りしました。
更年期に使う漢方薬は沢山あります。
以前、更年期関連で紹介した漢方薬を載せますので合わせてご参考ください。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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