みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
バレンタインが近づいてきましたね!チョコレートもう買っていますか?
もし甘いものが嫌いな方には、本日ご紹介するお薬をプレゼントするのもいいかもしれません笑
胃薬にもなりますし、日本の伝統を大切にすることにもつながりますよ。
百草(ひゃくそう)
こんな症状の方に
下痢、消化不良による下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、くだり腹、軟便
この薬の中身
ミカン科の植物、キハダの内皮(黄柏・おうばく)を水で煮出して煮詰めてできたエキスだけを使用したもの。
そのほかに添加物を一切含まない単味の生薬製剤です。
(⇑キハダです。その名の通り樹皮をペロッとめくると黄色いので黄肌でキハダといいます。)
ぐつぐつ煮るとなぜか茶色くなります。
見た目板チョコみたいなのですが、ガブリっと食べるととっても苦いですよ。
この薬はどんなもの?
江戸時代から「万病に効く腹薬」として伝承され続けてきた歴史のある薬です。
使われている植物は1つですが「百の病に効果がある」または「百種類の薬草を合わせたもの程の効果がある」ことから名付けられたと言われています。
そしてキハダ自体はなんと縄文時代から薬として使われていたとか。
縄文人の居住跡から壷の中にクリやカシの実と一緒に保存されたキハダの樹皮が発掘され、考古学上確認された日本最古の生薬といわれています。
日本人とは切っても切れない薬草ですね。これからもお世話になりたいと思います。
このお薬の飲み方
1片(0.6g)がさらに6等分できるよう線が入っています。0.1g単位まで細かく調節することが出来ます。
- 大人(15歳以上)…1回0.6g
- 11歳以上15歳未満…1回0.4g
- 8歳以上11歳未満…1回0.3g
- 5歳以上8歳未満…1回0.2g
- 5歳未満…服用しない
1日3回を限度として湯又は水にて服用します。服用間隔は4時間以上あけます。
(⇑商品にリンクしています。)
いかがでしたでしょうか。
「板チョコみたいな日本のおくすり」をお送りしました。
日本の伝統薬でお腹を大切に。見た目も可愛いですよね。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
「お薬一覧(五十音順)」
⇑これまでに登場したお薬をまとめています。ご参考ください