みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
本日からは、女性の月経周期に関連した症状を和らげる漢方薬をご紹介していきますね。
女性特有の症状に使う漢方薬は中身がどれも似ています。
洋服でいうと、襟の感じがちょっとちがうとか、袖がちょっと長いとかその程度です。
折衝飲(せっしょういん)
こんな症状の方に
生理痛、生理不順、肩こり、腰痛、冷え、不妊症、産後の回復など
この漢方薬の構成
- 当帰・芍薬・川芎・牡丹皮:からだに栄養をあたえ、血行をよくする
- 桃仁・紅花・延胡索・牛膝:血行をよくする、痛みをとる
- 桂皮:気の巡りをよくする、痛みをとる
この漢方薬のはたらき
月経に伴うさまざまな症状や、不妊治療に使う漢方薬です。
その方の体質にもよりますが、とくに生理痛にはおすすめです。
血行の流れを良くするはたらきがメインであり、これに加えて痛みを止めるはたらきと身体の栄養を補うはたらきもあります。
とくに痛みがあればこちらが良いですよ。
私のイメージでは、以前ご紹介した芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)をシンプルにした形。産後の回復にも使えます。
↓以前書いた芎帰調血飲第一加減の記事になります。
もともと体力があまりない方には、血流を良くする力が強いため疲れてしまうことがあるかもしれませんので注意です。
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いかがでしたでしょうか。
「月経にともなう女性特有のお悩みに。」をお送りしました。
月経痛に西洋の痛み止めを飲むのもよいですが、ぜひ漢方薬も試してみてくださいね。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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