みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
先日より風邪を引いております…とほほ。
少し良くなってきましたが、まだまだお布団と仲良しな状況です。パソコンに向かうのがつらい‥。
こんな状態の私が、今実際に飲んでいる漢方薬のご紹介いたします。
同じような状況の方いらっしゃいましたらご参考ください。
竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)
こんな症状の方に
発熱疾患による長引く微熱、咳や痰による不眠など
この漢方薬の構成
- 竹筎:熱を冷まし痰をとる、興奮をしずめる
- 柴胡・黄連:胸のあたりの熱をさます、興奮をしずめる
- 茯苓:体内にたまった余分な水分をとる、気持ちを落ち着かせる
- 半夏・生姜:吐き気を鎮める
- 人参・大棗・甘草:胃腸の調子を整える、体力をつける
- 香附子:気の巡りをよくする、気持ちを落ち着かせる
- 枳実:気の巡りをよくする、咳や痰をとる
- 陳皮:気の巡りをよくする、胃腸を元気にする
この漢方薬のはたらき
風邪やインフルエンザによる熱がいつまでも引かず咳や痰がのこり、胸が苦しく頭は興奮状態になり眠ることができない方に使います。
胃のむかつきを抑え、熱や咳・痰を取り、気持ちを落ち着かせます。
漢方薬の構成をみると他の漢方と比べ種類が多いなと感じられると思います。
急性期ではなく慢性期になると種類が増えてきますね。
それぞれの生薬の働きも一つではなく、たとえば竹筎ひとつとっても熱を冷まし痰をとるのと、興奮を鎮めるという2つのはたらきがあるのが分かります。
これら生薬が協力して、痰や咳をとったり、気持ちを落ち着かせたり、元気をつけたり、吐き気をしずめたり‥といい仕事をしてくれています。
私の大好きな処方です。
(⇑商品にリンクしています。メントールも入っていて喉が気持ちいいです。)
いかがでしたでしょうか。
「風邪やインフルエンザの回復期、微熱が続き、咳や痰があり安眠できない方へ」をお送りしました。
今インフルエンザや風邪の方、ほんとうに多いと思います。
今回久々に風邪を引いて感じたのは、薬を買いに行く体力すらないということですね…。
風邪に使う漢方薬は常備しておきたいと改めて感じました。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
⇑3月に漢方レッスンを名古屋にて開催します。ライン@にて案内をする予定です。
ご興味のある方は登録してくださるとうれしいです。
「お薬一覧(五十音順)」
⇑これまでに登場したお薬をまとめています。ご参考ください