年齢とともに冷えを感じる方にオススメの漢方薬をご紹介します。
みなさんのおじいちゃん、おばあちゃんが布団を沢山重ねても寒い‥と言っていませんか。
年齢を重ねていくと冷えを感じる方が増えていきます。
その原因としては、生命活動を維持するための代謝機能が加齢によって低下すること、運動量が減ることで体温を生み出す筋肉の量が減少し血行が悪くなることなどが考えられます。
ぜひこの漢方をプレゼントしてあげてください。
八味丸(はちみがん)
こんな症状の方に
疲れやすい、下半身の冷え、耳鳴り、腰痛、尿のトラブル、前立腺肥大、腎疾患、糖尿病、しびれ、神経痛、皮膚のかゆみ、不妊症など
この漢方薬の構成
- 地黄:血を補う、発育の促進・老化の抑制
- 山薬:胃腸を整える、発育の促進・老化の抑制
- 山茱萸:頻尿・夜尿の改善、発育の促進・老化の抑制
- 沢瀉・茯苓:水の代謝を改善する
- 牡丹皮:血流を改善する、余分な熱をとりのぞく
- 附子・桂皮:身体を強くあたためる
この漢方薬のはたらき
加齢により出てきてしまう症状と下半身の冷えに使う漢方薬です。
現代でいうアンチエイジングのような働きをする六味丸に、身体をあたためる附子と桂皮を加えたものです。
とくに附子は身体の内側から温める働きがあります。
筋肉量が少なく自分の力で体を温める力もないような方に向いています。
(⇑商品にリンクしています。八味丸は別名で八味地黄丸ともいいます。)
この漢方薬をのむときに気を付けること
八味丸には地黄という生薬が入ります。
補腎する一番の主役なのですが、胃腸の弱い方は胃のもたれや下痢をしてしまうことがあります。
その場合はお食事後など胃の中に食べ物があるとき飲むようにしてください。
附子は昔から妊婦さんには使わないため、妊娠中は控えてください。
いかがでしたでしょうか。
「年齢とともに冷えを強く感じるようになった方へ」をお送りしました。
加齢による症状も、冷えも改善できるので、おじいちゃん、おばあちゃんにはぴったりの漢方薬です。
胃腸の症状(胃のもたれ、下痢など)やのぼせがなければ、何年飲んでも大丈夫ですよ。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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