みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
今日は勉強会に参加してきたのですが、最近多い風邪のタイプとそれに使う漢方薬を教えていただきました。
今年は例年よりも寒さがきつく、部屋の中で暖房をガンガンにかけちゃっていませんか。
暖房をつけているとすごく乾燥しますよね。一番最初に乾燥してくるのは喉や気管支です。
そうするとそこに熱がこもって炎症となり、喉の痛み、強い咳込みという症状が出てきてしまいます。
今日ご紹介するのはこれにピッタリの漢方薬です。
柴陥湯(さいかんとう)
こんな症状の方に
はげしい咳、咳による胸の痛みなど
この漢方薬の構成
- 栝楼仁:咳を鎮める、気管支を潤す
- 黄連:胸のあたりの熱をさます
- 柴胡・黄芩:炎症をとり、熱をさます
- 人参・大棗・甘草:胃腸の調子を整える
- 半夏・生姜:吐き気を鎮める
この漢方薬のはたらき
咳がひどく、咳により肺や胸が痛くなってしまったときに使う漢方薬です。
気管支炎で痰がねばって切れにくいときにも効果があります。
胸のあたりの熱と痰を取り除き、潤してくれる働きがあります。
小柴胡湯という漢方処方もまるまる含まれているので、胃腸も整えてくれますよ。
(⇑商品にリンクしています。)
いかがでしたでしょうか。
「今年の風邪は「のど乾燥せき込み型」」をお送りしました。
咳はなく、喉の痛みだけあるというときは以前の記事をご覧ください。こちらです。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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