みなさんこんばんは。
漢方薬剤師のmyuです。
本日はのどが痛い、痰があるというとき、とても効果のある漢方薬のご紹介です。
以前のブログで、のどの痛みに漢方薬を3つご紹介しました。
今回の漢方薬は、この3つに共通して含まれる桔梗(ききょう)と甘草(かんぞう)2つのみのシンプルな漢方薬です。
シンプルなのでとても即効性があります。飲んですぐ、という感覚です。
桔梗湯(ききょうとう)
こんな症状の方に
のどの痛み、のどの腫れ、扁桃炎、咳、痰
この漢方薬の構成
- 桔梗:痰を鎮めて咳を止める、肺や気管支の熱を和らげる
- 甘草:胃腸を整える、のどの痛みを和らげる
この漢方薬のはたらき
のどの痛みをとってくれる漢方薬です。桔梗と甘草という二つの生薬のみで構成されるシンプルな処方です。
漢方で桔梗というと桔梗の根のことを指します。根にはサポニンという泡立つ成分を多く含みます。この成分は気道分泌を促進させ泡立ち作用で痰が出やすくなるので、古くから痰を出す、咳を鎮める働きを期待して使われています。
甘草は漢方薬の7割の処方に入るので登場回数の多い生薬です。補助的な役割をすることが多いのですが、今回は2つしか生薬がないため主役級の役割です。のどの痛みと桔梗の刺激を和らげるはたらきの2つを期待して使います。
(⇑商品にリンクしています。桔梗湯をトローチにしたもの。他にもエキス顆粒・細粒、ドリンクタイプもあります。)
いかがでしたでしょうか。
「のどが痛くて痰があるときに。」をお送りしました。
桔梗湯はエキス顆粒や細粒のものを使う場合には、お湯にとかして少し冷ましてから、うがいをするように喉にとどまるように服用すると効果が持続しますよ。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
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「お薬一覧(五十音順)」
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