みなさんこんばんは。
漢方薬剤師のmyuです。
本日取り上げるのは、寝たきりの方、床づれがある方に使う漢方薬。
ご家族で年配の方がいらっしゃると困っていることがあるかと思います。
ご参考になさってください。
黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
こんな症状の方に
疲労感、寝汗、床づれ、皮膚潰瘍、冷え症、腹痛、下痢など
この漢方薬の構成
- 黄耆:身体に元気をつけ皮膚のしまりをよくする
- 膠飴・桂枝:胃腸の冷えを取り、痛みを緩和する
- 芍薬・甘草:筋肉をゆるめ痛みを緩和する
- 生姜:体を温めて胃の働きを強くする
- 大棗:胃腸の働きを助け、体力を増進する
この漢方薬のはたらき
お腹が弱く体力がかなり落ちていてすぐに寝込んでしまう方に。
ご高齢の方や重い病気の方で入院していたり、ご自宅で介護を受けている方に合う漢方薬です。
こういう方は肌もかなり弱くなっておりますので、床づれがあったり寝汗が多かったりします。
黄耆建中湯は小建中湯(しょうけんちゅうとう)という漢方薬に黄耆(おうぎ)が合わさったもの。
小建中湯には、お腹を温め胃腸の働きをよくしてくれるはたらきが、黄耆には身体に元気をつけて皮膚に栄養を与えるはたらきがあります。
(⇑商品にリンクしています。松浦薬業さんの黄耆建中湯、細粒タイプ。黄耆建中湯は甘くてとても飲みやすいですよ。)
いかがでしたでしょうか。
「とにかく疲れやすく寝ていたい。寝汗や床づれがある方にも。」をお送りしました。
介護をされている方の助けになる漢方薬だと思っています。ぜひご活用ください。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。
「お薬一覧(五十音順)」
⇑これまでに登場したお薬をまとめています。ご参考ください。