漢方

クリスマスの幸運を呼ぶ香り「オレンジポマンダー」

投稿日:2017年12月20日 更新日:


和漢美容の専門家、漢方薬剤師の原明奈です。

とても寒い時期ですが、街はイルミネーションでキラキラ。クリスマスがもうすぐですね。

和漢とクリスマス、関係ないでしょ。

と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、いやいや。

実はクリスマスの時期になると漢方薬局にはあるものを買う方がいらっしゃいます。
それはこちらを作るためなんです。

ポマンダーというもの。

クリスマスの時期にヨーロッパで使うものですが、日本でも薬に使うものが登場しますのでご紹介させていただきますね。

 

ポマンダーってなに?

みなさんはポマンダーは聞いたことありますか。

ヨーロッパにおいてポマンダーは魔除けや病気予防のための「香りのお守り」。

クリスマスのオーナメントとしても使われています。

使われているものは、和漢・日本の伝統的なお薬でもよく登場するもの。

それは「丁子(丁香)」です。

 

丁子(丁香)とは?

丁子は別名でクローブ。

以前もブログでご紹介したことがありまして、しゃっくり止めに使う漢方薬のところです。

丁子には胃をあたためて巡りを良くする働きがありますよ。

(⇑楽天にリンクしています。丁子500gです。)

 

クリスマスの香り、オレンジポマンダー

オレンジやレモンなど柑橘系の果物に丁子をこれでもか!とびっしり刺します。

そして仕上げにシナモンパウダーを。

これをツリーのオーナメントにします。

作り方としては、丁子をふかくしっかりと差し込んでオレンジの中の果汁を丁子に染み込ませます。

そうするとオレンジが乾燥してきます。

そこにシナモンパウダーをまぶしてさらに乾かします。

しっかり乾いたらリボンで飾ってできあがり。

クローブとミカン、シナモンの香りの組み合わせ、想像しただけでわくわくしちゃいます。

この3つが合わさったポマンダーが、ヨーロッパではクリスマスの香りになっています。

 

シナモンとは?

シナモンは日本では桂皮(けいひ)とも呼ばれます。

シナモンは風邪薬で有名な葛根湯を始め沢山の漢方薬に登場します。

ひとことでいうと

「気のめぐりを良くして温かく、そしてリラックス」

この時期にピッタリです♡

そして柑橘系の果物を使うのですが、日本でも漢方薬に柑橘系の果物をつかいます。

一番有名なのはみかんの皮、陳皮(ちんぴ)です!

おなかの調子をととのえ、リラックス効果も。

 

いかがでしたか。

ぜひこの3つの香り、クリスマスに楽しんでくださいね。

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