みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
昨日は乳腺炎に牛蒡子(ごぼうし)というテーマで書かせていただきました。
本日はゴボウシでしっかり治らない場合、おすすめの漢方薬をご紹介いたします。
荊防敗毒散 (けいぼうはいどくさん) ・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
まず乳腺炎でお試し頂きたいのが、荊防敗毒散もしくは十味敗毒湯。
この2つの処方はとても似ています。というのも荊防敗毒散をもとに作られたのが十味敗毒湯です。
化膿した皮膚炎に使う漢方薬です。
どちらかというと荊防敗毒散の方が強いイメージ。
炎症を抑えたり痛みを抑えたりする生薬が沢山入ります。
この漢方薬を乳腺炎の方に使ったら2日くらいで良くなったとおっしゃっていました。
荊防敗毒散はクリニック等で扱える保険適応の漢方薬ではありません。
一般用の漢方薬としては東行薬行とコタローが製造されているようです。東洋薬行のリンクをこちらに貼ります。
ドラッグストアで扱っているところもあると思いますが一度問い合わせた方が無難です。
(⇑楽天にリンクしています。こちらはコタローのもの。本当は箱で売るものではなく小分け販売用です。)
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)の方を使うとき
炎症を抑えるということは身体を冷やすということなので、元々冷えがある方には少しマイルドな十味敗毒湯がおすすめです。
十味敗毒湯は比較的長期間でも安心して飲めます。
ドラッグストアでも手に入りやすいです。
相談する時間が取れないという方はぜひお試しください。
(⇑楽天にリンクしています。錠剤タイプ。一元は漢方の錠剤を沢山扱っています。エキスと原末を混合してあり効きが良い印象です。)
いかがでしたでしょうか。
「乳腺炎になったときに活躍する漢方薬(前編)」をお送りしました。
この2つは少し苦い漢方薬なので煎じ薬は飲みずらいです。粉か錠剤がおすすめです。
少し長くなりそうですので、後編につづきます。後編はこちらです。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。