みなさんこんばんは。
漢方薬剤師の原明奈です。
薬局にはたまに赤ちゃんを連れた若いお母さんがいらっしゃいます。
伺うと「乳腺炎で困っていて…牛蒡のお茶が良いと聞いて。」
と牛蒡子(ゴボウシ)=ゴボウの種を買いにきたとのこと。
今回はこの牛蒡子について書いていきたいと思います。
牛蒡子はどういうもの?
みなさんゴボウはおなじみですが、ゴボウの種はなじみが薄いのではないでしょうか。
写真を載せますね。
袋の上から撮りましたが、黒くて細長い形をしています。
(⇑amazonで販売されています。楽天ではゴボウシが売っていないようです。)
牛蒡子のはたらき
牛蒡子は正直いって苦いです…。苦い生薬はいくつかありますが、その中でもけっこう苦いと思います。
苦いものは熱をさまし、炎症をとるはたらきがあります。
痰をとるはたらきもあるため、のどが痛いとき、扁桃腺炎、風邪の熱にも使います。
最近では牛蒡子がすい臓がんに効果がある、ということでも研究が進んでいるんですよ。
乳腺炎に使った感想を何人かのママに聞いてみると、どの方も痛みが減ったとおっしゃっていました。
今のところ全員のママに効果を感じていただいているので試してみる価値はあると思います。
しかしながら完全に良くなる、という方ばかりではありません。
そういったときは漢方薬をオススメしています。
乳腺炎につかう漢方薬はまた次回お話いたします。
牛蒡子茶の作り方
牛蒡子10gを水400mLに入れ弱火にかけて、沸騰してから30分ほど水の量が半分くらいになるまで煎じます。
先日ご紹介しました漢方薬の煎じ方と同じです。詳しくはこちらをご覧ください。
お茶にした写真です。ほんのりと茶色いですね。
ゴボウの味も多少しますし、やはり苦味があります。
この苦味が効いてる感じがする!と思う方もいるかもしれません。
まずは少量買って飲めるかお試しされるとよいですよ。
いかがでしたでしょうか。
「授乳中ママの乳腺炎に、ゴボウのお茶」をお送りしました。
乳腺炎は病院にいってもなかなかこれといった薬がないもの。
赤ちゃんがいると病院で待っているのも大変ですよね。
ぜひお困りのママがいたら教えてあげて下さると嬉しいです。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。