漢方

胃がんの父が助けられた「WTTC」というローマ字の薬

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みなさんこんばんは。

漢方薬剤師のmyuです。

今日は漢方をされている先生でも知らない方が多い薬のご紹介。

WTTCという不思議な組み合わせの日本の薬(家伝薬・民間薬)についてご紹介いたします。

効果・効能は「消炎,排膿,利尿,浮腫,関節痛,化膿症,鎮痛,鎮けい」なので「胃がんに効く」とは標ぼうできないのですが、胃がんの方に使われています。

 

WTTCとは?

WTTC(ダブリュティーティーシー)は、藤瘤(ふじこぶ)、訶子(かし)、菱実(ひしのみ)、薏苡仁(よくいにん)の4種類の生薬を組み合わせた生薬製剤です。

古くから横須賀市の薬局で胃腸薬として使用されていたものです。

大正時代からの日本の民間薬本「家庭における実際的看護の秘訣」には藤瘤、菱実、薏苡仁は癌に有効との記載があります。

WTTCと命名したのは昭和30年代、千葉大学医学部の外科医(中山恒明)です。

4つの生薬のラテン名をつなげるとWTTCとなります。

中山先生は胃がんや食道がんの手術で世界的な名医です。ただし漢方や民間療法に詳しい方ではありません。

きっかけは胃がん末期の患者さん。癌が進行し手術できず余命三か月と思っていた方が、1年半くらいたってピンピンして挨拶に来たそうです。その患者は近所の薬局である胃薬を飲んでいました。それがWTTC。

WTTCを他の末期の癌患者に試すと明らかな延命や腹水の減少があったことから、これをWTTCと名付けて使うようになったそうです。

 

WTTCを実際に父に使ってみて

実は私の父も今年のはじめに胃がんになりました。

あっという間に腹水も10L以上溜まり、ほとんど食べられなくなりました。

医者からはステージ4という診断。

腹膜播種しており手術ができないと言われ、抗ガン剤をするか何もしないかの2択でした。

こういったことが自分の家族に起こるなんて…、混乱しつつも同じ薬局の先生に色々と聞きながら必死に漢方薬を調合して送りました。

その中の一つがWTTCです。

その後なんと本当に本当に驚くことが起こりました。

漢方薬の服用を続け、シスプラチンという一般的な抗がん剤を使い劇的に改善しました。

現在はシスプラチンも使わずにほとんど治ったに近い状態までになっています。

あの時入院してヨボヨボで真っ白い顔をしていた父が、現在は元気に働いています。

このことがきっかけで私のWTTCへの思い入れはかなり強いものがあります。

 

胃がんの方、またご家族の方でこのブログをご覧になった方へ

私の父は劇的に改善しましたが、もちろん100%癌の方に同じように効果があるとは限りません。

しかしこのお薬は歴史も長く日本で昔から胃がんに使われてきました。

副作用はほとんどない(下痢程度)と言えますので試してみる価値はあると思います。

このWTTCを構成する4つの生薬のうち、藤瘤(ふじこぶ)は現在入手することが出来ません。

WTTCのエキス顆粒を作っているメーカーはこの藤瘤を入手するルートがあるようで、このお薬にはきちんと藤瘤も含まれています。

具体的なメーカー名を挙げますと長倉製薬さんです。

長倉製薬 W.T.T.C. WTTCダブリュティティシー 500g

(⇑楽天である薬局さんが販売されているようです)

他のメーカーさんも作られているところがあるようですが、私は長倉製薬のものしか扱ったことがなく違いはわかりません。

私が父に使ったものは他に、霊芝、十全大補湯、分消湯、補気建中湯などです。

胃がんと一口にいってもその時その方に合ったものが必要となります。

どの方にもこれらのお薬が当てはまるわけではありません。一度信頼のおける漢方薬局でご相談なさってください。

 

いかがでしたでしょうか。

「胃がんの父が助けられた「WTTC」というローマ字の薬」をお送りしました。

この記事を書こうと思いつつも身内の話になるのでためらいがあり、書くまでに勇気がいりました。

しかしながら癌の患者さんをお持ちのご家族の方、藁にもすがる思いでいらっしゃることと思いますので実際の経験を書かせていただきました。

ご参考になりましたら幸いです。

 

それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。

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