前編に引き続き、副作用について書いていこうと思います。参考になさってください。
下痢になる
漢方薬には下剤でも使われる生薬として大黄(ダイオウ)や芒硝(ボウショウ)が入ることがあります。
これらの作用が効きすぎると下痢になってしまうことがあります。
漢方に詳しい先生でしたらこの2つの生薬はかなり慎重に量を調節しています。
お腹がゆるいなと感じたらぜひ相談してみてください。
ちょっと小話 ~東洋医学ならではの便秘の考え~
東洋医学では便秘を治すことは単にお通じを良くする以上のことを期待しています。
例えば肌荒れ。便秘を改善することで、体内の老廃物をとりのぞき身体にこもった熱も冷まします。
これにより肌荒れが改善してくることがあります。
その他にも月経痛。便通をよくすると血液循環もよくなるので月経痛が改善してくることがありますよ。
身体がのぼせる、または冷える
漢方薬には身体を温めるもの、冷やすものがあります。
炎症など身体の熱が強ければ冷やすものを多く入れ、冷えていれば温めるものを入れます。
しかしこれが間違って逆のものを飲んでしまうと、のぼせてしまったり冷えが強くなったりします。
これは処方の見立て違いか、漢方薬が思ったよりも効きすぎてしまったことによります。
異常に熱くなったり、冷えたりする場合は相談してください。
一時的に症状が悪化する
症状が良くなる前に一時的に症状が悪化することがあります。
好転反応で瞑眩(めんげん)ともいいます。
飲み始めてから数日でなり一週間くらいで収まることが多いです。
副作用と見分けるのが難しいのでこちらは先生に相談ください。
いかがでしたでしょうか。
「漢方薬に副作用はありますか。(後編)」をお送りしました。
他にもまれにおこる副作用があります。
おかしいなと思ったら必ず専門の方にご相談くださいね。
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