みなさんこんばんは。
漢方薬剤師のmyuです。
のど飴に入っていることが多いカリン。
昔から喉の痛み、咳止めとして使われています。生薬名では木瓜(モッカ)といいます。
カリンを直接食べることは難しいのですが、香りもよくて親しみやすい果物ですよね。
今日は喉の痛みをとりたいとき、咳を止めたいときのカリンの活用法についてお伝えいたします。
カリンはどういうふうに働くの?
カリンはバラ科の植物でモモやアンズの親戚になります。
アンズの種は漢方では「杏仁(キョウニン)」といい咳に使う生薬です。
カリンもこの杏仁と同じくアミグダリンという成分が含まれていますので咳止めの働きがあります。
ほかにもカリンにはポリフェノール、トリテルペン化合物がたくさん含まれます。
これらの成分は細菌やウイルスを殺したり炎症を和らげる働きがあります。
ですので咳止めや喉の炎症の予防に効果を発揮します。
さらに、カリンにはビタミンCも豊富に含まれます。
ビタミンCはおなじみですが体に元気をつけて病気の回復を早める効果がありますね。
カリンは特にどんな咳に効果があるの?
カリンは特に飲む方の体質は問いません。
痰がからむような咳が出るとき、吐き気があるとき、すっぱい水が出るときに特におすすめです。
カリンの活用法
【しっかりと乾燥させたカリンの場合】
薄切りにして乾燥させたカリン10gに水600mLをいれて煎じます。
水の量が半分くらいになるまで煮詰め、布でこして3回分にわけ1日で飲みます。
このままだと少し酸っぱいので砂糖やハチミツを入れるとよいですよ。
【生のカリンの場合】
生のかりんを輪切りにしてハチミツにつけます。
できるまで2か月程かかるので予め常備薬として作っておくと良いです。
1日2-3回小さじ1杯程度をお湯にといて飲んでください。
参考にクックパッドに掲載がありましたのでリンクをはります。こちら。
⇑ 楽天で、すでにはちみつ漬けにしてあるものが販売されています。長野県産のもの。
⇑ アマゾンではカリンのペースト状にしたものとハチミツを合わせたものをみつけました。パッケージがおしゃれですね。
いかがでしたでしょうか。
「咳が止まらないときはカリンを活用しよう。」をご紹介しました。
カリンとはちみつ。個人的にはこの組み合わせが美味しくて香りもよいので大好きです。
ぜひお試ししてください。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。