みなさんこんばんは。
漢方薬剤師のmyuです。
過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方、症状の大小あれどけっこういらっしゃるのではないかと思います。
かくいう私も漢方薬に興味を持ったきっかけは過敏性腸症候群に悩んだからです。
過敏性腸症候群はストレスにより悪化することが多く、症状が出ると周りに匂いがするのでは…
とさらにストレスが増してしまい悪循環になりがちです。
ガスが出やすい方、下痢と便秘が繰り返してしまう方、痛みが強い方などいらっしゃるかと思いますが、
どれも本当に苦痛ですよね。
過敏性腸症候群かなと思ったら、一度漢方薬にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
オススメの漢方薬をのせますね。
過敏性腸症候群かなと思ったらまず試したい漢方薬
すべてのタイプの過敏性腸症候群にまずお勧めしたいのが桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)です。
ツムラの番号ですと60番になります。
過敏性腸症候群の方は、その名の通り腸が過敏に反応している状態です。
桂枝加芍薬湯の芍薬(シャクヤク)が腸の過剰な動きを抑えてくれます。
ほかにも大棗(タイソウ)や甘草(カンゾウ)が甘い味なので、こちらも腸の緊張をやわらげます。
桂枝(ケイシ)はシナモンのことですが、香りが強く体を温めて腸につながる自律神経を整えてくれる働きがありますよ。
桂枝加芍薬湯で良くならない場合
・お風呂に入るなど温めると症状が和らぐ方には、人参湯(にんじんとう)がおすすめです。おなかをしっかり温める漢方薬です。
・ガスがなかなか収まらない方には気のめぐりをよくする漢方薬、香蘇散(こうそさん)や半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を合わせて飲むと良いですよ。
・ストレスが強くおなかがゴロゴロとなる場合には、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの瀉心湯類がおすすめです。
いかがでしたでしょうか。
「過敏性腸症候群でお悩みの方へ、漢方薬が力になれますよ。」をご紹介しました。
過敏性腸症候群には色々なタイプがあり背景もその方により違うので、この漢方!とは言いづらいのですが
まずはこちらに挙げたものからお試しされると良いかと思います。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。