みなさんこんばんは。漢方薬剤師のmyuです。
冷えに使う漢方薬はたくさんありますが、みなさんが手に入れやすいもの、ドラッグストアでも買えるものでピックアップしてみました。
冷えといっても原因は色々あります。
冷えの原因とそれにつかう漢方薬を書いていきますのでぜひ参考にしてください。
むくみがあり、疲れやすく貧血ぎみの方に
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)がおすすめです。
全身に栄養を与えて、足りない栄養分を補い、むくみも取るはたらきがあります。
【当帰芍薬散を構成するもの】
当帰(とうき) 芍薬(しゃくやく) 川芎(せんきゅう) 茯苓(ぶくりょう) 白朮(びゃくじゅつ) 沢瀉(たくしゃ)
特に寒い時期、手足が冷たく痛みも出てくる場合
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)がおすすめ。
この漢方薬は辛く、飲んですぐに温まる感じがします。
しもやけといったらこの漢方薬ですよ。
血行がわるく、普段からアザや顔にシミができやすい方に
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がおすすめです。
身体自体には温める力はあっても血行が良くないので冷えてしまう体質の方に。
桂枝茯苓丸は生理痛やシミにも良いですよ。
【桂枝茯苓丸を構成するもの】
桂皮(けいひ) 茯苓(ぶくりょう) 牡丹皮(ぼたんぴ) 桃仁(とうにん) 芍薬(しゃくやく)
身体の温める働きがたりない方
八味地黄丸(はちみじおうがん)がおすすめです。
少し年齢を重ねた方で筋力が弱く、ご自身の身体で熱をうまく生み出せていない方に。
体を内側から温め、アンチエイジングの役割もする漢方薬になります。
【八味地黄丸を構成するもの】
地黄(じおう) 山茱萸(さんしゅゆ) 山薬(さんやく) 沢瀉(たくしゃ) 茯苓(ぶくりょう) 牡丹皮(ぼたんぴ) 桂皮(けいひ) 附子(ぶし)
いかがでしたでしょうか。
「冷えを治したい!体質でえらぶ漢方薬4選」をご紹介しました。
ご自身の体質にも合うのはありましたでしょうか。
それではみなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように。