こんばんは、漢方薬剤師の原明奈です。
漢方相談薬局は、初めての方は1時間ご相談するのが普通なんです。
一体そんなに長い時間何を聞かれるのか、何を準備をしていった方が良いのかを書きますね。
薬局に足を踏み入れたところから、相談は始まっています。
体型、年齢、表情、歩くスピード、姿勢、声の大きさ、誰と来局されたのか。
その雰囲気でベテランの薬剤師はある程度方向性を決めていたりします。
それって病気に関係あるの?というところまで聞かれます。
その方の体質をよーく見極めたいのでじっくりと話しを掘り下げていきます。
「日常の生活」を聞かれます。
仕事は何をしているか。朝昼晩の食事。温かい飲み物が好きか。口が乾くか。便秘は。睡眠は。汗はかきやすい?などなど。
症状についても根掘り葉掘り。
いつ頃からなったのか。何かきっかけは。疲れると悪化する?身体が温まると良くなる?お酒を飲むとおこりやすい?朝と夜ではどちらがつらい?などなど。
とにかく気になること全部聞きます!
患者さんの訴えを繋げていくと、その方の根本的な原因にいきついていきます。
証拠を一つひとつ拾って推理して、ピン!とくる感じです。患者さんの身体の探偵みたいなものですね。
舌べろをみます。
舌べろを見るのを舌診といいます。
患者さんは実は本当のことを言ってない場合もあるんです。
しかし舌はごまかせないもの。舌にはからだの状態がしっかりと現れます。
ここまで聞いたり見たりしていると一時間はあっという間なんですよ。
患者さんが準備すること。
基本的にはリラックスして薬剤師からの質問に答えるだけで大丈夫ですが、こうするとより良いと思うことをあげますね。
薬剤師にはしっかり本音で話しましょう。
病院でお薬や治療を受けていたら、お薬手帳や検査データを持参しましょう。
舌をみるのでコーヒーなど色の濃いものを控えましょう。少なくとも薬局に行く前1時間は控えます。
舌のコケを頑張って取る方もいますが、これもやめましょう。
いかがでしょうか。漢方薬、漢方薬局に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
みなさま、明日もご自身をいたわって健康でありますように!